就業規則と賃金規程の作り方講座(書く・直す・届け出る・周知する)
はじめに規則は、読んだだけだと数日で薄れます。 卒業課題は「自社の規則づくりシート」の作成でした。だから最初に、空の枠を作っておきます。
○ 縦に並べる5つの欄:①直す条文と新旧対照/②試用期間と人ごとの契約の一覧/③賃金規程の条文/④意見書・届出・周知の段取り/⑤社労士に聞くこと
○ ①の中身:条文ごとに「古い条文」「新しい条文」「直す理由」の3列
○ ②の中身:人ごとに「契約の種類」「所定の時間」「時給と手当」「理由」の4列
○ ④の中身:やることごとに「期限」「担当」「済んだ日」の3列
単元を1つ読んだら、シートの該当する欄を埋める。 各単元の終わりに「自社の規則づくりシートに書くこと」の枠があり、埋める欄と書く内容が1〜3行で書いてあります。 全部を完璧に書く必要はありません。まず「ある・ない」「あるけれど古い」を書いて、直し方は後からまとめて決めます。
枠の作り方が分からなければ、AIに頼めば数分で作れます。 頼み方の例です。
小さな会社の「規則づくりシート」の枠を、表で作ってください。
欄は次の5つです。
①直す条文と新旧対照(古い条文・新しい条文・直す理由)
②試用期間と人ごとの契約の一覧(人・契約の種類・所定の時間・時給と手当・理由)
③賃金規程の条文
④意見書・届出・周知の段取り(やること・期限・担当・済んだ日)
⑤社労士に聞くこと
AIに相談する時は、労働者の名前や実際の賃金額は渡さないでください。 名前や賃金は個人情報で、入力した内容が外のサービスに残るからです。 「Aさん」「正社員1名」のように置き換えれば、判断に必要な話は十分できます。
1つの単元は、次の順で進めます。
はじめの2本とこのあとの16の単元で、全部で18本です。 1日1本で進めれば18日、土日を休んでも3週間半ほどで終わります。 進み具合は、この端末のブラウザに保存されます。別の端末で開くと引き継がれないので、続きは同じ端末で読んでください。
条文の番号は数が多いので、全部を暗記しようとすると苦しくなります。 覚える所を、次の3つの印で分けています。
文章の中の色にも意味があります。 赤字は、その単元でいちばん覚える1行です。 波線は、条文や様式にそのまま出てくる言い回しです。「別に定める」のような言い方は、自分で条文を書く時にそのまま使えます。
規則づくりには、2種類の話が混ざります。 1つは、法律で決まっていることです。守らないと、条文が無効になったり、罰則の対象になったりします。 もう1つは、法律の義務ではないけれど、実務でやっておくと後から困りにくいことです。
この講座では、後者を書く時に、必ず「ここからは法律の決まりではなく、実務のすすめです」と断ります。 断りのない所は、条文か、厚生労働省の資料に根拠がある話です。
分からない所で止まらずに、先へ進みます。 その代わり、シートの⑤「社労士に聞くこと」の欄に、1行だけ問いの形で書いておきます。例えば「契約社員3か月の求人票の書き方は、この形でよいか」のように書きます。
法律や国の資料に決まりが無い所は、本文で「安全な扱い」を先に書いてあります。 まずその扱いで動き、確認先(社労士・労基署など)に聞いて確かめる、という順です。
労基署や社労士に相談する時は、シートがそのまま資料になります。 「ここまで自分で調べた。この点だけ確認したい」と言えると、相談が早く済みます。
出典:この講座の進め方は、労務講座の「学び方」(https://course-roumu.pages.dev)を元にしている。